こんにちは。岡山市中区古京町にあります「あいあい整骨院 古京町院」の河知です。
バスケットボールをされている方で突き指を経験された方は多いのではないでしょうか?突き指は野球やバレーボール、サッカーやハンドボール、日常生活の中でも起こりやすいケガです。中でも、バスケットボールは、パスを受ける時、ボールをカットする時などに受傷することが多いです。特に、相手と激しくぶつかり合いながら、ダッシュ・ストップ・ターン・ジャンプなど様々な動きが伴う中で、手が遅れて出てしまったり、不意にボールが向かってくることもあります。また、バスケットボールで用いられるボールは重く、軽く当たるだけでも怪我につながるケースも多いのです。
突き指は軽く見られがちで、ケガをしてもそのまま放置していても大丈夫と考える人も多いでしょう。しかし、そのただの突き指が実は大変なケガだったという事もありますので、今回は突き指についてお話していきます。
目次
突き指とは?
突き指とは、ボールや固いものにぶつけたり、突いたりした時に起こる指のケガの総称です。突き指といっても実に様々で、単なる打撲のケースもあれば、骨折、脱臼、捻挫、靭帯断裂、軟骨損傷などをともなう重大なケースもありますので、突き指を軽く考えないようにしてください。
突き指をしてしまったら
受傷後はRICE処置を基本に応急処置を行いましょう。RICE処置とは「安静(Rest)」・「冷却(Icing)」・「圧迫(Compression)」・「挙上(Elevation)」の4つの処置の頭文字をとったもので、まずは安静にして患部を氷水などで冷却し、炎症の拡大を抑えるために弾性包帯やテーピングなどで圧迫した上、心臓よりも患部を高い位置に保つようにしましょう。
痛みがとれてきたら、指の運動とストレッチを行いましょう。ゆっくりと指を曲げ伸ばしすることで、指の可動域を改善することができます。ただし、痛みを感じる場合は無理をせず、徐々に運動を増やしていきましょう
これだけはやらないで!!
突き指を起こしたときにやってはいけないのが、指を引っ張るという行為です。
以前は「突き指を起こしたら引っ張ると良い」と言われていたこともありましたが、指をむやみに引っ張ったりすると、逆に痛めてしまうので絶対しないでください。
軽度の突き指
軽度の突き指の場合は、受傷部位に軽度の痛みや違和感が生じます。また、関節を曲げづらくなりますが、腫れの程度は軽く、突き指をしていない方の指と比べても、「少し太く見えるかな」といった程度です。
ただし、痛みや違和感が強くないからと言って、放置するのはやめましょう。
なぜなら、症状が軽かったとしても関節内部では靭帯や腱といった軟部組織を損傷している可能性もあるからです。軽度の突き指であっても、将来、後遺症に悩まされる可能性がありますので、適切な処置を行いましょう。
マレットフィンガー
マレットフィンガーというのは、指の第一関節(DIP関節)が曲がったまま自力では伸ばせなくなっている状態です。マレットフィンガーには、指を伸ばす腱(伸筋腱)の断裂が原因の腱性マレットフィンガーと、末節骨(指の先端にある骨)の関節内骨折が生じて起こる骨性マレットフィンガーがあります。
腱性マレットフィンガー
指の先端の骨にくっついている伸筋腱が断裂してしまったことによるもので、バスケットボールなどのスポーツに限らず、軽い打撲や突き指、またはポケットに指を入れ損ねたり、ズボンを引っ張り上げる際に指を引っ掛けたりと、日常で起こりえる動作が原因となる事が多くあります。また、中年以降に多く、加齢性変化により腱自身が弱くなり切れてしまうと考えられています。
そして痛みがない事も多いため、軽い突き指だろうと放置してしまうことがありがちですが、放置してしまうと、指の第一関節(DIP関節)が曲がり、第二関節(PIP関節)が過度に伸びたままになってしまう“スワンネック変形“という変形を来たしてしまう事もあります。
治療方法は一般的に装具などの保存的療法が行われ、固定期間は6~8週間程度となります。腱の断裂から時間が経てばたつほど、ほぼ自然治癒しなくなるため、手術をする場合もあります。
骨性マレットフィンガー
バスケットボールやバレーボールなどのスポーツ外傷で起こることが多いです。指はある程度は自力で伸ばすことができますが、骨折ですから痛みは強いです。放置すると関節の脱臼や、腱性マレットフィンガーと同様に“スワンネック変形“という変形を来たしてしまう事もあります。
治療方法は、受傷後の経過期間や骨折の程度、脱臼の有無によって手術を勧められるケースが多くあります。
中節骨骨折
中節骨は、指の先端から2番目の骨で、第二関節(PIP関節)側の関節内骨折が起こります。バスケットボールに指が反る方向に強く指がはじかれたり、バレーボールのブロックの際に、スパイクされた強いボールが当たってはじけたような場合に受傷することが多いです。第二関節(PIP関節)に腫れがみられ、皮下出血を伴います。
治療方法は一般的には保存療法が行われますが、受傷後の経過期間や脱臼の有無によって手術をすすめられるケースもあります。
あいあい整骨院での治療
あいあい整骨院では、問診と徒手検査によって損傷箇所と程度を鑑別して、まずは痛みと炎症を抑えるためにRICE療法を基本に、アイシングと固定を行います。損傷の程度により整形外科の受診をおすすめする場合もあります。
また、超音波、微弱電流、といった物理療法を個々の症状に合わせ疼痛緩和、早期回復を促進させます。
痛みの治療が順調に進みましたら、ご要望に合わせて、お体の状態をチェックしてトータルバランス療法を行い骨盤のズレや体の歪みを整えてケガが起きにくい身体づくりをしていきます。
ケガの防止にむけて身体の機能、使い方の向上をはかるための、セルフストレッチや筋肉トレーニング、姿勢や歩行など動作指導等の運動指導を行います。
スポーツをやっている生徒さんや学生さんの場合、突き指をしてもテーピングで固定して、そのままプレイを続けるケースが多々あります。
でも、その突き指、本当に大丈夫ですか?たかが突き指と思っていたら、思わぬ結果に繋がるかもしれません。
お困りの際にはあいあい整骨院にお気軽にご相談ください。