肘の打撲と合併する疾患

肘の打撲と合併する疾患
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こんにちは。あいあい整骨院新保院です。

 

「肘をぶつけてしまったけど、ただの打撲なのか、それとも何か別の疾患なのか不安…」そんな悩みをお持ちではありませんか? 本記事では、肘の打撲の症状や原因、そして合併する疾患について詳しく解説します。さらに、痛みや腫れを悪化させずに、早く治すための適切なケアの方法や日常生活での注意点も紹介します。適切な対処法を知り、肘の痛みをなくしていきましょう。

肘をぶつけている人の画像

肘の打撲は、肘に直接強い衝撃が加わった際に起こる怪我です。転倒して手をついてしまった時や、スポーツ中の衝突などで肘をぶつけた際に発生することが多く、日常生活でも起こりうる怪我です。

肘の打撲の症状としては、肘の痛み、腫れ、圧痛、内出血などが挙げられます。痛みの程度は軽度から重度まで様々で、軽い場合は数日で治癒することもありますが、重症の場合は骨折や脱臼などの合併症を伴うこともあります。

肘の打撲の原因としては、肘への直接的な衝撃が最も一般的です。特に、手をついて転倒したり、スポーツ中に肘をぶつけたりした際に起こりやすいと言われています。また、肘を繰り返し酷使することによっても、肘の周囲の組織が疲労し、打撲症状を引き起こすことがあります。

次に肘の打撲による痛みと腫れのメカニズムについて説明します。肘に衝撃が加わると、肘関節の骨、軟骨、靭帯、筋肉、腱などに損傷が生じ、炎症反応が起こります。この炎症反応が、痛みと腫れの原因となります。

肘の打撲の痛みと腫れは、直接的な衝撃だけでなく、関節の不安定性や使い過ぎによっても悪化することがあります。例えば、スポーツなどで肘関節に負担がかかり続ける場合や、仕事で同じ動作を繰り返す場合などです。

肘の打撲は、肘をぶつけた際に起こる一般的な怪我ですが肘の痛みや腫れは、肘打撲以外にも様々な原因が考えられます。肘打撲に合併する疾患には、以下のようなものがあります。

上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)

肘の打撲で内側上顆炎を発症するケースは少なくありません。内側上顆炎は、肘の内側にある上腕骨内側上顆という骨の出っ張りに付着する筋肉や腱が炎症を起こす疾患です。

内側上顆炎は、ゴルフなどのスポーツで肘を酷使することで発症しやすいですが、日常生活での腕の使い過ぎや、重い荷物を持つ動作、デスクワークでの長時間のパソコン作業などでも発症する可能性があります。肘打撲によって、肘の内側上顆の周囲の組織が損傷し、炎症が起こることが原因と考えられます。

内側上顆炎の症状としては、肘の内側に痛み、圧痛、腫れなどが挙げられます。また、握力や手首の動きが制限されることもあります。痛みは、肘を曲げたり伸ばしたりする動作や、物を握ったり、手を回したりする動作によって悪化することが多いです。

内側上顆炎のイラスト

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)

肘の外側上顆炎は、肘の外側にある上腕骨外側上顆という骨の出っ張りに炎症が起こる疾患です。この部分は、手首を伸ばしたり、親指を曲げたりする際に使う筋肉の腱が付着しているため、これらの動作を繰り返すことで腱が炎症を起こしやすくなります。テニスなど、手首を酷使するスポーツ選手に多く見られます。

外側上顆炎の主な症状は、肘の外側にある上顆のあたりに痛みが出ることです。痛みは、手首を伸ばしたり、親指を曲げたりする際に強くなります。また、夜間や安静時にも痛むことがあります。症状が進行すると、手首の動きが悪くなることもあります。

外側上顆炎のイラスト上腕骨内側上顆骨折

肘の打撲で上腕骨内側上顆骨折が疑われる場合、強い痛みや腫れに加えて、肘を曲げたり伸ばしたりする動作に制限がかかることがあります。また、骨折部位を触ると痛みを感じたり、骨がずれているように見える場合もあります。上腕骨内側上顆骨折は、肘を強く打った際に発生する可能性があり、スポーツ活動中の転倒や交通事故などによって起こることが多いです。

上腕骨外側上顆骨折

肘の打撲で上腕骨外側上顆骨折が起こるケースは、決して少なくありません。上腕骨外側上顆は、肘の外側にある骨の突起部分で、テニス肘など使い過ぎによって起こる腱の炎症や断裂が起こりやすい部位です。そのため、肘に強い衝撃が加わると、この部位が骨折してしまうことがあります。

上腕骨外側上顆骨折は、肘の腫れや痛み、触ると痛みがあるなど、肘打撲と似た症状が出るため、見過ごされがちです。しかし、骨折している場合、放置すると、肘の可動域が制限されたり、慢性的な痛みに悩まされる可能性もあります。

上腕骨外側上顆骨折の症状は、骨折の程度によって異なります。軽度の骨折であれば、痛みと腫れのみで、日常生活に支障がない場合もあります。しかし、重度の骨折の場合、肘の変形や可動域の制限、麻痺などが起こることもあります。

上腕骨内側上顆骨折や外側上顆骨折が疑われる場合は、すぐに医療機関を受診することが大切です。骨折の程度を診断するためには、レントゲン検査やMRI検査が行われることもあります。治療法は、骨折の程度によって異なりますが、軽度の骨折であれば、ギプス固定やサポーターで固定することが多いです。重度の骨折の場合、手術が必要になることもあります。

これらの疾患は、肘の打撲に合併するため、自己判断で治療を行うことは危険です。肘の痛みや腫れが続く場合は、早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。

肘の打撲は適切な処置をしなければ、痛みや腫れが長引き、ひどい場合には後遺症が残る可能性もあります。ここでは、肘の打撲の悪化を防ぐための具体的なケア方法を紹介します。

まず、患部を安静にすることが大切です。患部に無理な負担をかけないように、肘を曲げたり伸ばしたりする動作を避けましょう。仕事や家事など、日常生活の中で肘を使う必要がある場合は、可能な限り患部を保護するように心がけましょう。

次に、患部を冷やすことが重要です。冷やすことで炎症を抑え、痛みや腫れの軽減に繋がります。氷嚢や保冷剤をタオルで包んで、患部に15分から20分程度当てましょう。ただし、直接患部に当てると凍傷になる可能性があるので注意が必要です。

また、患部を圧迫することも有効です。圧迫することで、患部の血液循環を抑制し、腫れの軽減に繋がります。包帯や弾性包帯などを使い、患部を軽く圧迫しましょう。ただし、締め付け過ぎると血行不良を起こす可能性があるので、注意が必要です。

さらに、患部を高く保つことも大切です。患部を心臓よりも高く保つことで、患部への血液の流れを減らし、腫れの軽減に繋がります。クッションや枕などを使い、患部を高く保ちましょう。

RICEの画像

これらのケア方法を継続することで、肘の打撲の悪化を防ぎ、早期回復に繋げることができます。ただし、症状が改善しない場合は、自己判断せず、早めに医師に相談しましょう。

肘の打撲は、一度打撲してしまうと、なかなか治りにくい印象を持つ方もいるかもしれません。しかし、適切な対処と予防を心がけることで、肘の痛みや腫れを悪化させることなく、日常生活を快適に過ごすことができます。

日常生活で肘の打撲を予防するためには、まず、肘に負担をかけないような生活習慣を心がけることも大切です。長時間同じ姿勢での作業や、重い物を持ち続けることは避け、こまめな休憩を挟むようにしましょう。また、睡眠時に肘が圧迫されないよう体勢などに気を付けることが重要です。

肘の打撲は、放置すると慢性的な痛みや腫れに繋がることがあります。日常生活での注意と予防を心がけましょう。

肘の打撲は、日常生活で起こりやすい怪我の一つですが、適切な処置を施さなければ、痛みが長引いたり、慢性的な症状に繋がったりすることもあります。この記事では、肘の打撲の症状や原因、合併する疾患などを解説し、早期回復と悪化防止に役立つ情報を紹介しました。この記事を参考に、適切な処置を行い、肘の痛みを解消しましょう。日常生活での注意点を意識することで、肘の打撲の再発防止にも繋がります。

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記事投稿者

あいあい整骨院 大安寺院 院長の中原大観です。1人でも多くの人の悩みを解決し、笑顔になり幸せになってもらいたくてこの仕事をしています。

岡山市北区にあります、あいあい整骨院 大安寺院 院長の中原大観です。
祖母の通っている整骨院に初めて行った時、患者さんの「先生本当にありがとうね。すごく楽になったわ。」という言葉に僕は惹かれ、この仕事を目指しました!その整骨院の先生を見た時にとても幸せそうにしていたのを覚えてます。誰かを幸せにすることで自分も幸せになるのだと思いました。
1人でも多くの人の悩みを解決し、笑顔になり幸せになってもらいたくてこの仕事をしています。
お身体のことでしたら、どんな悩みでもご相談ください!
毎日、元気で笑顔になれるよう一緒に解決しましょう!

大安寺院(岡山市北区) 院長 中原 大観

玉島高等学校を2010年卒業、朝日医療大学校を2013年卒業。2013年から2016年まで岡山市中区の整骨院に勤務。2016年から2020年まで岡山市南区に整骨院に勤務。2020年にあいあい整骨院に入社し、2022年よりあいあい整骨院大安寺院の院長に就任。
柔道整復師、鍼灸師の資格を保持。

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