あいあい整骨院新保院の大山です。
今回は手や指の疾患で有名な「ばね指」「ドケルバン病」「ガングリオン」「手根管症候群」について詳しく書かせていただきます。
ばね指とは?
ばね指とは指を曲げ伸ばしする動きの際に掌側の指に痛みが出現したり、重症化すると「ばね現象」と呼ばれる指を曲げた状態から伸ばす際にカクッと伸びたりして曲げ伸ばしが自力ではできなくなり、「掴む」「握る」「物を持ち上げる」といった日常生活が困難になってしまいます。
目次
ばね指の原因
掌側の指には指を曲げる腱がついており、その腱が浮き上がらないようにする腱鞘と呼ばれるベルト状の腱が存在しており、指がスムーズに動けるようにしています。
この腱と腱鞘の間で炎症などが起きて指がスムーズに動かなくなる、いわゆる指の腱鞘炎のような状態です。
更年期や妊娠、出産後の女性に多く見られます。
この時期の女性は加齢により筋力低下や閉経などによってホルモンバランスが変化して腱や腱鞘が弱くなる事で傷みやすくなります。
指や手をよく使う機会が多い方も痛めやすくなります。
親指や中指に症状が出やすく、他の指に出る場合もあります。
糖尿病を患っている方は全体的に血流が悪く、指や腱の血流も悪くなりばね指になりやすくなります。
ばね指にならない為のストレッチ法
指全体を伸ばすストレッチです。リラックスした状態で伸ばしましょう。
1、手首を手の甲側に軽く曲げます。
2、指をできるだけ伸ばす。
3、反対側の手でさらに指を伸ばす。
ドケルバン病とは?
ドケルバン病は狭窄性腱鞘炎とも呼ばれており、親指の腱の通り道が狭くなって炎症が起こる腱鞘炎の一種です。
ドケルバン病の主な症状とは?
ドケルバン病は、関節と筋肉の痛みや違和感が特徴の疾患です。この病気には、具体的な症状がありますまずは、関節の腫れや熱感があります。また、関節の可動域が制限され、痛みを伴います。これらの症状は、日常生活にも大きな影響を与え、患者の生活の質を低下させます。
整骨院で受けられる具体的な施術内容とは?
整骨院で受けられる具体的な施術内容には、痛みの原因となる関節や筋肉の歪みやバランスの問題を解消するための施術が行われます。腫れや熱感のある関節には、冷却療法やマッサージなどが行われ、関節の腫れを抑えることができます。また、関節の可動域を向上させるためのストレッチや筋力トレーニングも行われます。
ドケルバン病の予防法
このような症状を予防するためには、整骨院での施術が効果的です。あいあい整骨院オリジナルの「トータルバランス療法」を行い、悪い痛みの原因となる関節や筋肉の歪みやバランスの問題を解消するための施術が行われます。
腫れや熱感のある関節には、冷却療法やマッサージなどが行われ、関節の腫れを抑えることができます。また、関節の可動域を向上させるためのストレッチや筋力トレーニングも行われます。
日常生活での工夫としては、まず、適度な運動を行うことが重要です。関節を使って柔軟性を保つことで、硬直や痛みの発生を防ぐことができます。ストレッチや軽いエクササイズ取り入れることで、関節の可動域を広げることができます。
また、姿勢にも注意が必要です。無理な姿勢や長時間同じ姿勢でいることは、ドケルバン病の症状を悪化させる原因となります。正しい姿勢を保つために、デスクワークなどをしている場合は、適度な休憩を取り、姿勢を正すことが大切です。
ガングリオンとは?
ガングリオンは関節付近にゼリー状の物質が詰まった腫瘤ができる疾患です。
多くは手関節の背側(手の甲側)に生じますが、まれに手関節以外の関節に出来ることもあります。
手以外では足や足首にできやすいです。
硬さは柔らかい物から硬いものまで様々です。
症状
ガングリオンそのものは痛くはありませんが、周辺組織を圧迫して不快感があったり、神経を圧迫すると痛みやしびれが現れたり、手首を動かしにくくなったりといった症状が生じる場合があります。
原因
ガングリオンは手をよく使うからできる物ではなく、なぜガングリオンができるのかはまだはっきりとは分かってはいません。
関節を包んでいる関節包と呼ばれる組織や腱鞘が袋状になり、発生する腫瘤であり、若い女性に多く発症します。
治療法
整形外科などで注射器を使って吸引し、袋を皮膚の上から押し潰すなどの方法があります。
診断が確定して痛みがなければ放置しても問題はありませんが、痛みや痺れがある場合は治療を行いましょう。
手根管症候群とは?
手根管症候群とは指先の感覚や手の運動において重要な役割をする正中神経が圧迫など障害された結果、痺れや痛みなどの症状をきたす病気です。
手首には手根管と呼ばれるトンネル状の部分があり、このトンネル内には正中神経や指を動かす腱などが通っています。
圧迫される原因としては手首の曲げ伸ばしを繰り返しての使いすぎや、手首に負担のかかるような動作をすることで手根管の中を通る腱を覆う膜などが炎症を起こし腫れることがあります。
また手首の運動や使いすぎに関係なく症状が現れることがあります。
人工透析(腎臓が悪い方が人工的に血液の濾過などを行う)を受けている方は体内にアミロイドという物質が蓄積して、このアミロイドが手根管に沈着すると正中神経が圧迫されて、手根管症候群を発症します。
妊娠中や更年期の方は女性ホルモンの影響から腱などが浮腫んでしまう事で手根管症候群を発症します。
手根管症候群の症状
初期には示指、中指が痺れ、痛みが出ます。最終的には母指から環指の母指側に痺れが出ます。(正中神経の支配領域)
手の強張り感もあり、酷くなると母指球(親指の付け根)が痩せて母指と示指で綺麗なOKサインが作れなくなります。
縫い物や細かい指の動作ができなくなります。
手を振った時や指を曲げ伸ばしすると痛みや痺れは楽になります。
検査法
・手首(手関節)を打診機などで叩くと痺れや痛みが指先に響きます。
これをチネルサイン陽性と言います。
・手首(手関節)を直角に曲げて手の甲を合わせて保持して、1分以内に痺れや痛みが悪化すればファーレンテスト陽性となります。
最後に
今回は手の疾患について詳しく書かせていただきました。
手は日常生活でよく使う部位になっており、痛みや違和感があれば日常生活が送りにくくなってしまいます。
手指の痛みで少しでも気になるようであれば一度お身体の状態を見させてください。もしかすると今回紹介した症状や他の症状が出ているかもしれません。放っておくと重症化してしまい外科的手術などの適応になってしまうので重症化してしまう前に根本的に治していきましょう。
あいあい整骨院では「完治」「根治」「予防」を目指してお身体の状態を改善していきます。
少しでも気になる箇所があれば「あいあい整骨院」へご連絡お願い致します。