ある日突然、背中が「ビキッ」と痛んだら…
こんにちは。岡山市南区にあります、あいあい整骨院 新保院です。
季節の変わり目や、朝晩の寒暖差が大きい時期になると、体の不調を訴える方が増えてきます。特に最近は、デスクワークやスマホ操作で長時間同じ姿勢を続けている方が多く、「首や肩、背中に違和感がある」「動かした瞬間にズキッと痛む」といった声をよく耳にします。
そんな中で、ある日突然、背中に「ビキッ!」と鋭い痛みが走り、呼吸や寝返りすらつらくなる――この症状は、一般的に「ギックリ背中」と呼ばれています。
「ギックリ腰」は聞いたことがあっても、「背中にも同じようなことが起こるの?」と驚かれる方も多いでしょう。実際、ギックリ背中は一度発症すると強い痛みにより日常生活が制限されるだけでなく、放置すると慢性的な肩こりや腰痛の原因にもなりかねません。
本記事では、ギックリ背中の正体・原因・症状・正しい対処法を、専門的な視点から分かりやすく解説します。さらに、「あいあい整骨院」ではどのような改善が可能かについてもご紹介し、今まさに痛みで困っている方や、再発を繰り返して悩んでいる方のお役に立てればと思います。

目次
ギックリ背中とは?その特徴とぎっくり腰との違い
「ギックリ背中」は医学的な正式名称ではありませんが、背中の筋肉や筋膜が急激に損傷したり、炎症を起こすことで発生する激しい痛みの総称です。
多くの場合、痛みは肩甲骨の内側や背中の中央部に現れ、
「ピキッ」「ズキッ」といった鋭い痛みを特徴とします。
ぎっくり腰との違いを比較すると…
比較項目 | ギックリ腰 | ギックリ背中 |
症状が出る部位 | 腰(腰椎・腰周囲の筋肉・靭帯) | 背中(肩甲骨周囲・胸椎周囲の筋肉・関節) |
主な原因 | 重い物を持ち上げた、急な動作 | 姿勢不良、急なひねり、肩甲骨周囲の筋疲労 |
痛みの特徴 | 前屈・後屈が困難、腰を動かすと痛い | 深呼吸や上半身の動きで痛みが強まる |
発症のきっかけ | 中腰動作、急な負荷 | 長時間の不良姿勢、上半身の急なひねり |
動ける範囲 | 立つ・歩くが困難 | 歩行は可能だが上半身の動きに制限あり |
関与する筋肉 | 腰方形筋、多裂筋、脊柱起立筋 | 菱形筋、僧帽筋、広背筋、脊柱起立筋 |
神経症状 | 坐骨神経痛を伴うこともある | 神経症状は少ない |
つまり「ギックリ背中」も「ぎっくり腰」も、どちらも急性の筋・筋膜性疼痛に分類されます。

要注意!ギックリ背中の代表的な症状
ギックリ背中は、発症した瞬間から日常生活に大きな支障を与えます。最初は「ちょっと筋肉を痛めたかな?」と軽く考えてしまう方もいますが、放っておくと動きがどんどん制限されてしまうことも少なくありません。
代表的な症状には、次のようなものがあります。
- 肩甲骨の内側に鋭く突き刺すような強い痛みが走る
- 咳・くしゃみ・深呼吸をすると背中全体に響く
- 痛みのせいで姿勢が崩れ、背筋をまっすぐ伸ばせない
- 寝返りが打てない、横になる姿勢すら苦しい
これらの症状は、背中の筋肉(広背筋・菱形筋・脊柱起立筋など)が急激な負担によって損傷し、強い緊張や炎症を起こしているサインです。
ギックリ背中が起こる原因とは?
ギックリ背中は「突然の出来事」のように思われがちですが、実際には背中の筋肉や関節に少しずつ負担が蓄積し、その限界を超えた瞬間に発症することが多いです。原因はひとつではなく、生活習慣や環境、体質などが複雑に絡み合っています。代表的な原因を順に見ていきましょう。
① 筋疲労の蓄積と血流障害
長時間のデスクワークや運転、スマホ操作などで同じ姿勢を続けると、背中の筋肉が硬直して血流が滞ります。血液によって運ばれる酸素や栄養が不足すると、筋肉は回復できず疲労が蓄積。
この状態でふとした動作をしたときに、筋繊維の微小な断裂が起こり、急激な痛み=ギックリ背中が発生します。
② 姿勢不良や体のクセ
- 猫背やストレートネック
- 片方の肩にばかりバッグをかける
- 足を組んで座るクセ
こうした姿勢やクセは背中の左右バランスを崩し、ある特定の筋肉ばかりに負担をかけてしまいます。長年の習慣が「発症の土台」となり、ちょっとした動作で痛みを引き起こすのです。
③ ストレスと自律神経の乱れ
ストレスが続くと交感神経が優位になり、筋肉は無意識に緊張した状態になります。その結果、筋肉が硬直して血流も悪化。さらに、睡眠の質が下がることで筋肉の修復力まで低下し、ギックリ背中を起こしやすい状態に陥ります。
④ 冷えや気候の変化
- エアコンによる体の冷え
- 季節の変わり目の急激な温度差
これらは筋肉を硬直させ、柔軟性を奪います。冷えた筋肉はちょっとした動きにも耐えられず、損傷のリスクが一気に高まります。特に秋から冬、春先などは注意が必要です。
ギックリ背中が起きたときの正しい対処法
突然ギックリ背中になってしまったときは、まず「無理に動かさないこと」が大切です。強い痛みを我慢して体を動かすと、筋肉の損傷が広がり回復を遅らせる原因になります。
発症直後は、痛みのある部位を冷やすことで炎症を抑える効果が期待できます。氷や保冷剤をタオルに包んで10〜15分ほど当てると良いでしょう。炎症が落ち着いた後は、温めて血流を促すと回復がスムーズになります。
また、安静にしすぎるのも逆効果です。痛みが少し落ち着いたら、背中に負担をかけない範囲で軽く動かすようにしましょう。そして、再発を防ぐためには専門家の指導のもとで、姿勢改善や筋肉のケアを行うことが大切です。
あいあい整骨院での施術方法
あいあい整骨院では、「痛みを和らげること」だけでなく、「痛みの根本原因を取り除き、再発しにくい体づくり」を重視しています。以下のような流れで、ひとりひとりの状態に合わせた施術を行います。
① 問診・検査で原因の可視化
- 詳しい問診:いつ痛みが始まったか(発症時間)、どのような動きで痛みが強くなるか・軽くなるか、これまでの既往歴や普段の生活習慣(デスクワーク時間、スマホ・パソコンの使い方、運動習慣など)を丁寧にお伺いします。
- 姿勢・動作チェック:立ち方・座り方の姿勢、骨盤の歪みや肩の位置・肩甲骨の左右差、首の角度・ストレートネックの有無など。
- 可動域・筋力検査:上半身をひねる動き、背骨の伸び縮み、深呼吸や腕を挙げる動作時の痛みの出方などを確認。必要に応じて筋力の左右差や関節の硬さをチェックします。
- 痛みの原因の特定:筋肉・筋膜・関節・神経のいずれが主な負担源になっているかを判断し、炎症の程度も含めて治療プランを設計します。
② 初期の施術:痛み・炎症の軽減
発症直後〜痛みが強い時期には、以下のような施術を組み合わせて行います。
- 手技療法:筋肉の緊張をやさしくほぐすマッサージや筋膜リリースなどの施術を行います。
- 最新式電気療法:ハイボルト療法や微弱電流療法などを使って、炎症を抑え、痛みを軽減し、血流促進を図ります。
- アイシングと熱療法の使い分け:発生直後は冷やして炎症を抑え、炎症が落ち着いてきたら温めることで血液循環を改善。筋肉の回復を促します。
- 固定・支持療法:必要な場合にはテーピングやサポーター、クッション等を使って痛みの出やすい姿勢をサポートします。
③ 根本改善のための姿勢・骨盤・バランス調整
痛みがある程度落ち着いてきたら、症状再発を防ぐためのアプローチに移ります。
- 骨盤矯正:骨盤の歪みが背中全体の姿勢に影響を及ぼすことが多いため、骨盤のずれを改善し、体の土台を安定させます。
- トータルバランス療法:背骨・肩甲骨・骨盤が連動する動きに注目し、身体全体のバランスを整える施術。筋肉と関節が調和して動くように導きます。
- EMS(電気筋肉刺激):直接動かしにくい深層筋を刺激し、筋力低下を防ぎつつ、姿勢保持に重要な筋肉を強化。
- 鍼灸治療・美容鍼灸(場合によって):筋肉の緊張やこわばりが強い部位に鍼灸を用いて血流を改善し、鎮痛効果を図ることもあります。
④ 日常動作・生活習慣のアドバイスとメンテナンス
治療の効果を長持ちさせ、再発を防ぐために、あいあい整骨院では以下のようなフォローも重視しています。
- 正しい立ち方・座り方・歩き方の指導
- 日常生活での姿勢改善(デスクワークの環境整備、スマホの使い方など)
- セルフストレッチ・肩甲骨まわり・背中・体幹の簡単なエクササイズ指導
- ストレスケア・睡眠の質改善アドバイス
- 定期的なチェック(施術後のフォロー)と、必要に応じたメンテナンス施術で体の状態を整える
あいあい整骨院では、痛みのケアとあわせて「原因の改善」と「再発予防」に力を入れています。ギックリ背中でお悩みの方は、安心してご相談ください。
まとめ|ギックリ背中は「放置せず、根本から見直す」ことが大切
ギックリ背中は、筋肉の疲労や姿勢の崩れ、ストレスや冷えなど、いくつもの要因が重なって突然起こる症状です。放置してしまうと再発を繰り返したり、慢性的な肩こりや腰痛につながることもあります。
湿布や痛み止めは一時的な対処にしかなりません。大切なのは「なぜ痛みが出たのか」を見極め、根本から改善していくことです。
あいあい整骨院では、痛みの早期改善はもちろん、姿勢や生活習慣まで含めて総合的にサポートいたします。
「とりあえず今の痛みをなんとかしたい」という方も、
「もう繰り返したくない、根本から改善したい」という方も、
ぜひ一度、私たちにご相談ください。
あなたの体が本来持つ回復力を引き出し、再発しにくい健康な身体づくりを一緒に目指しましょう。