こんにちは、あいあい整骨院です
現在は女性に多く発症していると言われている手根管症候群についてお話します。 手根管症候群は、妊娠中や更年期を迎えた女性など、ホルモンバランスが乱れやすい時期に発症しやすい疾患であり、女性の間では比較的身近な存在です。
手根管症候群とは?
手根管症候群は、手関節内を通る正中神経が最も原因で圧迫され、手指や手関節に痛みやしびれ、異常感覚を伴う疾患です。正中神経が通る「手根管内」圧が高まることで発症します。
主な症状:
- 手指のしびれ
- 細かい動作の難しさ
- 手関節の違和感やむくみ
特に夜間や早朝に症状が現れることが多く、腱鞘炎など他の手の関節疾患と似た症状が出やすいことも特徴です。
手根管症候群の原因
首の使いすぎ(オーバーユース)
長期間のキーボード操作や手首を酷使する動作を繰り返すことで、手根管内に圧力がかかり、炎症を起こします。
姿勢の悪さ
長時間手首を曲げた状態であると、正中神経が圧迫されやすくなります。
妊娠によるホルモンバランスの変化
妊娠中のホルモン変化や体内水分の増加により、手根管内の腱や神経が圧迫されて発症します。
年齢
を重ねて手根管内の組織が変化し、正中神経が圧迫されやすくなります。
遺伝による問題
手根管らしいや形状には個人差があり、内圧が上がりやすい体質の方もいます。また、家族内で同疾患を発症した人がいる場合、リスクが高まると言われています。

症状の段階
急性期
急性期では神経が著しく圧迫されることで、強い痛みやしびれが現れます。
手指のしびれ
母指から人差し指、中指(正中神経の支配領域)にかけてしびれや感覚の鈍さが特徴です。
手の痛み
や指先に痛みが出て、手を動かす際に痛みが増します。
筋力低下
服のボタン留めやペットボトルのキャップ開けなど、指を使う細かい動作が困難になります。
むくみ感
手根管内の内圧が上がることで、腫れや炎症がやがて、むくみ感が現れます。
慢性期
慢性期では症状が持続し、進行していくことが特徴です。
持続的なしびれと感覚異常
母指から中指にかけての感覚が鈍くなり、違和感が続きます。
筋力低下や萎縮
症状が進むと、手の筋肉が萎縮し、母指を使った動作がさらに困難になります。
夜間の痛みの出現
就寝中に、手首が自然に曲がることで手根管内圧が上昇し、痛みが変化します。また、夜間の体温低下により血行不良が起こることも一因です。
手関節の可動域低下や
筋力低下や炎症の影響で、手首のハンド制限が行われます。
診断のための検査法
チネル徴候
手根管を軽く叩く、指先にしびれや痛みが広がる場合は陽性(正中神経が損傷している可能性)です。
ファラウ(ファーレン)症状
両手のひらを合わせて手関節を曲げた状態を30秒間維持し、しびれや痛みが現れる場合は陽性です。
ドレイパー徴候
親指と小指の間に圧迫を加え、しびれが出る場合は手根管症候群の疑いがあります。
治療法
急性期の治療
安静と手首の保護
ナイトスプリントなどを使い、手首を固定することが有効です。
アイシング
手関節を20分程度冷やすことで、炎症を抑え血流を改善します。
NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)
痛みや炎症を軽減するために使用します。
慢性期の治療
生活習慣の改善
長時間のデスクワークを避け、手首を休める姿勢や動作を心がけます。
外科的治療
保存的治療で効果が見られない場合、手根管内圧を下げるための手術(手根管開放術や内視鏡手術)が行われます。
予防法
手根管症候群の予防には、日常生活での手首への負担を軽減することが重要です。
姿勢の改善:手首を曲げすぎないよう心がける。
ストレッチ:手関節周囲の筋肉をほぐし、血行を促進します。
ストレッチの注意点:
痛みが出た場合はすぐに中止すること。
ゆっくりと伸ばす、ゆっくりと戻すことを意識する。
あいあい整骨院での対応
あいあい整骨院では、手関節の痛みの原因を突き止めるために全身の検査を行います。姿勢からくる場合には骨格や筋肉のバランスを調整し、必要に応じて超音波治療器を用いて炎症の治癒を促進します。
手関節の痛みでお悩みの方はもちろん、他の症状でお悩みの方もぜひ一度、あいあい整骨院へご相談ください。