皆さんこんにちは、あいあい整骨院津山院の小林です。
本日は私が学生から社会人までしていた、バレーボールの怪我について書かせていただきます。今回はバレーボールでも色々な箇所の怪我がありますが、特に多い足首の捻挫についてです。
自分がしている方、お子様がしている方、周りでしている方、バレーボールに興味がある方等々、最後までお読みいただけたら嬉しく思います。
バレーボールで足首の捻挫
まず、バレーボールはジャンプを多くするスポーツです。
ジャンプの着地する際に、相手選手の足に乗ってしまったり、ブロックの際に吸い込んでしまったボールに乗ってしまったりして、足首の可動域(動く範囲)を越えてしまうことで靭帯を損傷してしまうことを、捻挫といいます。
特に足首の捻挫では内反(内がえし)捻挫が8~9割を占め、残りの1~2割が外反(外がえし)捻挫です。
なぜ内反捻挫が多いかというと、理由は2つあります。
まず一つ目の理由としては外と内のくるぶしの位置関係にあります。
外くるぶしと内くるぶしでは外くるぶしの方が下に位置しています。その為、外反(外がえし)の動きをしようとすると、外くるぶしが邪魔になってしまいます。しかし、内反(内がえし)の動きをしようとすると、内くるぶしの下は少しのスペースがあり可動域が大きい為に内反(内がえし)捻挫が起こりやすいです。
2つ目の理由は靭帯の強さです、内側に付いている靭帯の方は強度が強く、外側に付いている靭帯の方は強度がやや弱いのも内反(内がえし)捻挫をしやすい理由になります。
またどの靭帯を痛めやすいかは後で説明させていただきます。
捻挫時の処置(RICE処置)
捻挫をしてしまったら最初に行う事はRICE処置です。
RICE処置とは急性期の外傷をしてしまった時の初期処置の事で、初期処置の頭文字になります。では一つずつ解説していきます。
Rest(安静)
まずは負傷した部位を安静にし、損傷部位の腫脹、血管・神経損傷を防ぐ事が目的です。また、安静にする事で筋肉や関節の動きを制限される為、内出血も抑える事ができます。
Icing(冷却)
アイシングとは負傷した部位を冷やす事で、氷嚢(ひょうのう)や保冷剤を用いて行います。たまに冷湿布をされる方もおられますが、冷湿布ではあまり患部は冷えないので、なるべく氷嚢や保冷剤を使用するようにしてください。アイシングの効果としては患部の腫脹、熱感を抑える事です。またアイシングの時間は1回15~20分で患部の感覚が鈍くなるまで行うようにしてください。これを1~3日行います。
Compression(圧迫)
コンプレッションとは圧迫という意味で、捻挫した部位は徐々に腫れや内出血がおきてきます、その腫れや内出血を抑えるため、患部を包帯やテーピングを使い圧迫します。その際に強く圧迫しすぎると循環障害が起きてしまう事があるので、包帯やテーピングをする先の部位にある爪を押して循環障害が起きていないか確認する事が重要になります。
Elevation(挙上)
エレベーションとは捻挫した患部を心臓より高く上げる事です。効果としては腫脹、内出血の早期軽減です。足首の捻挫のように末梢部位の損傷では内出血や腫脹が吸収されにくい為、就寝時など出来るだけ心臓より高い位置にするようにしてください。
もし足首の捻挫をしてしまった場合は初期処置としてRICE処置を行い、損傷を大きくしないように心掛けるようにしてください。
うち返し捻挫で傷める靭帯
では次 に内反(内がえし)捻挫で傷める靭帯を説明させていただきます。
足首の内反(内がえし)捻挫では外側靭帯といわれる3つの靭帯の前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)、踵腓靭帯(しょうひじんたい)、後距腓靭帯(こうきょひじんたい)があり、特にこの3つの靭帯の中で傷めやすい靭帯は前距腓靭帯になります。
前距腓靭帯が他の靭帯に比べ損傷しやすいかというと、前距腓靭帯は腓骨と距骨という骨の前方に付着しており、距骨の形状的に前方に移動しやすい為、損傷しやすいと言われています、また前距腓靭帯は他の2つの靭帯に比べ厚さが薄いとされ、それも傷めやすい原因になります。
外返し捻挫で傷める靭帯
外反(外がえし)捻挫で傷める靭帯を説明させていただきます。
足首の外反(外がえし)捻挫では三角靭帯が損傷しやすく、三角靭帯は4つの靭帯から構成されており、前脛距靭帯(ぜんけいきょじんたい)、脛舟靭帯(けいしゅうぶじんたい)、脛踵靭帯(けいしょうぶじんたい)、後脛距靭帯(こうけいきょじんたい)とあります。
三角靭帯は幅の広い靭帯でとても強靭な結合組織で出来ている為、損傷することは珍しく、もし三角靭帯が損傷する事があれば、とても大きな力が加わる為、骨折などの合併症も疑う必要性があります。
捻挫時にあいあい整骨院で行う処置
次にあいあい整骨院での足首の捻挫の治療法について説明させていただきます。あいあい整骨院では受傷直後は骨折などの合併症がないか検査を行い、少しでも骨折の疑いがあるようなら病院受診を勧めます。骨折の疑いがない場合は腫脹、熱感の有無を確認し、アイシングやテーピングを行います。受傷後3日目からは腫脹、熱感が改善してくる事が多く、改善後は患部に超音波治療を行い、組織の回復を促していきます。受傷後1週間では痛みも軽減している場合が多く、関節の可動域訓練を行い、また日常生活でのトレーニングを指導させていただきます。早期に可動域訓練を行うことで、スポーツの復帰や日常生活を問題なく行えるようになるのが早くなります。
あいあい整骨院ではこの様に足首の捻挫の治療をさせていただきますので、足首の捻挫でお困りの方がおられましたら、ご気軽にご相談下さい。最後までお読みいただきありがとうございました。