こんにちは!岡山市北区にあります、あいあい整骨院 大安寺院です。
10月に入り朝晩はぐっと涼しく、少し秋らしくなってきましたね。
「食欲の秋」「スポーツの秋」と言われるように、この時期は身体を動かすのにも、しっかり栄養をとるのにもぴったりの季節です。
先日のブログでは「ダイエットに最適なのは夏?冬?」というテーマで、季節によって変わる代謝や脂肪燃焼のポイントについてお話ししましたが(記事はこちら)、実は“食事からどう栄養を摂るか”という視点も同じくらい大切です。
特に、筋肉の修復や疲労回復に欠かせないのが「たんぱく質」。
最近ではコンビニでもプロテインドリンクやプロテインバーが手軽に購入できるようになり、一般の方にもプロテインはかなり身近な存在になってきました。
しかし、整骨院の現場で多くの患者様と接する中で感じるのは、「プロテインを摂っていれば安心」といった考え方に偏ってしまい、本来の目的を見失ってしまっている方が少なくないということです。健康的な体づくりの基本は、やはり“普段の食事”からたんぱく質をバランスよく摂ることにあります。
この記事では、プロテインの役割やおすすめの活用法に加えて、「本当に大切なのは毎日の食事でたんぱく質をバランスよく摂取すること」であるという視点から、健康的な体づくりについて解説していきます。
目次
たんぱく質は身体の基礎をつくる「土台栄養素」
たんぱく質は、筋肉だけでなく、内臓・皮膚・髪・爪・ホルモンなど、私たちの身体のあらゆる組織にとって欠かせない栄養素です。
特に、整骨院に通われる方に多い腰痛・肩こり・関節痛・スポーツ障害・筋肉疲労などの症状は、筋肉や関節組織の炎症や損傷と深く関わっており、その修復や再生のためには十分なたんぱく質が必要です。
一日に必要なたんぱく質の量は?
成人の場合、一般的には「体重×1.0〜1.5g」がたんぱく質の摂取目安とされています。
例えば体重60kgの人であれば、60〜90gのたんぱく質が必要です。

しかし、以下のような方はさらに多くのたんぱく質を必要とします:
- 筋トレや運動習慣のある人
- ケガや手術後で回復中の人
- 高齢者の方の筋力低下による、フレイル・サルコペニアの予防
プロテイン(たんぱく質補助食品)は「便利」だが「主食」ではない
では、必要なたんぱく質を効率よく摂取するために「プロテイン」だけで済ませるのは良い選択なのでしょうか?
答えはNOです。
プロテインはあくまで「補助食品(サプリメント)」であり、「基本の食事の補い」として活用するものです。プロテインに頼りすぎてしまうと、栄養バランスが崩れたり、逆に体に負担をかけてしまう可能性もあります。
プロテインだけでは摂れない栄養素がたくさんある
たんぱく質を含む食品(例:魚・肉・卵・豆・乳製品)には、以下のような栄養素も一緒に含まれています:
- ビタミンB群(エネルギー代謝に必要)
- 鉄分・亜鉛(貧血予防、免疫サポート)
- 食物繊維(腸内環境改善)
- 良質な脂質(ホルモン・細胞膜の原料)
こうした栄養素は、プロテインパウダーだけでは十分に摂取できません。
プロテイン過信の落とし穴
- 甘味料や人工添加物が多い商品もある
- 摂り過ぎると腎臓に負担をかける可能性
- 飲んで満足し、食事量が減ることで逆に栄養が偏る
- プロテインの種類によっては下痢をしやすい
整骨院で施術を受けながらも「なかなか治りが遅い」「再発しやすい」という方は、食事内容の見直しが必要なケースも多いのです。
実は多い!?「パンだけ・うどんだけ」など炭水化物中心の偏った食生活
整骨院で患者さんのお話を聞いていると、想像以上に多いのが「炭水化物に偏った食事」をしている方です。一人暮らしやお子さんが出て行って夫婦だけになった方などが多い印象です。
よく聞く食事パターンの一例
朝:菓子パン1つ+コーヒーだけ
昼:コンビニのうどんやカップ麺
夜:白ごはんと漬物で済ませる
このようなパターンでは、エネルギー源としての炭水化物は十分でも、筋肉や関節、血液、内臓を作る材料(たんぱく質)が決定的に不足してしまいます。
このように、「栄養の偏り」が慢性的な体調不良や筋肉のトラブルを引き起こす原因になっているケースは非常に多く、整骨院の施術だけではカバーしきれない部分もあります。
なぜ“炭水化物だけ食”が危険なのか?
- 血糖値が急上昇しやすい
パンやうどん、白米などの精製された炭水化物は消化吸収が早く、血糖値を急激に上げやすいという特徴があります。これにより、血糖値の乱高下が起こりやすく、「食後の眠気」「だるさ」「集中力低下」などの原因になります。
- 筋肉を作る材料が不足する
筋肉や腱、関節の再生に必要なたんぱく質が不足すると、施術をしても「元の状態に戻りにくい」「炎症が長引く」といった影響も出てきます。
解決のカギは“主菜(たんぱく質)を意識した食事”
たんぱく質は意識して摂らないと不足しやすいため、炭水化物を「主食」として食べるのではなく、「主菜」=たんぱく質中心の食事構成を目指すことが重要です。
食事改善のポイント3つ
- 毎食たんぱく質食品を一品入れる(肉・魚・卵・豆製品)
- 野菜やきのこ類なども取り入れて、栄養のバランスを整える
- 炭水化物は減らすのではなく“質を変える”よう意識する(白米→雑穀米など)
「主食+主菜+副菜」がそろった定食スタイルを目指すことが、回復しやすい身体づくりには欠かせません。
食事からたんぱく質をしっかり摂るには?おすすめ食品例
日常の食事でたんぱく質を意識的に摂るには、「主菜を中心に構成する」「3食きちんと食べる」ことが基本です。
たんぱく質が豊富な食材例(100gあたり)
- 鶏むね肉(皮なし):約22g
- 卵(1個):約5g
- 納豆(1パック):約8g
- 鮭:22g
- 豆腐(1/2丁):約10g
- ヨーグルト(100g):約4g
これらを組み合わせて食べることで、無理なく必要量に近づけます。
高齢者や子どもにもおすすめの食べ方
- 小分けでこまめに(消化に優しい)
- 味噌汁に卵を落とす、豆腐を入れる
- 朝ごはんに納豆+焼き魚+ご飯
食事の中に「たんぱく質があるか?」を常に意識することが、健康維持には不可欠です。
とはいえ、補助的にプロテインを活用するのは効果的!
あくまで食事が基本とはいえ、忙しい現代人にとってプロテインは「便利なサポートツール」です。
朝食をゆっくり摂る時間がないとき、運動後すぐにたんぱく質を摂りたいとき、食が細い方の補助としてもプロテインは有効に使えます。
岡山市あいあい整骨院がおすすめするプロテイン活用例
・朝食の補助に:豆乳+バナナ+プロテインでスムージー
・小腹が空いたときに:プロテイン入りおにぎりや蒸しパン
・筋トレ後に:ホエイプロテイン+牛乳で吸収を促進
簡単に作れるプロテインおやつレシピ3選(整骨院おすすめ)
①プロテインパンケーキ

材料:
プロテインパウダー 大さじ2
バナナ1本
卵1個
ベーキングパウダー 小さじ1
豆乳 大さじ2
作り方:
全てを混ぜて、フライパンで両面を焼くだけ♪
朝食やおやつにぴったり。食物繊維・ビタミンも摂れて◎
②プロテインヨーグルトバー

材料:
無糖ヨーグルト200g
プロテイン(ソイ) 大さじ2
お好みのドライフルーツやナッツ
作り方:
混ぜて型に入れて、冷凍庫で冷やし固める(2時間〜)
手軽で持ち運び可能。ダイエット中にも◎
③プロテイン入り卵焼き(和風)

材料:
卵2個
無味プロテイン 小さじ1
出汁・塩
作り方:
全てを混ぜて焼くだけ♪
お弁当にもOK。子どもでも食べやすい味に。
どれも、簡単に作れますので作ってみてくださいね。
整骨院での栄養アドバイスが必要な理由
整骨院では「施術=治療」と思われがちですが、本当に症状を改善していくためには身体の内側(栄養)からのアプローチも重要です。
筋肉の回復が遅い=たんぱく質不足
疲れが取れにくい=鉄やビタミン不足
関節の炎症がなかなか引かない=栄養状態の悪化
など、身体の「治す力」を引き出すには栄養が土台になります。
まとめ:プロテインよりも、まずは毎日の食事を見直すことが健康の第一歩
プロテインはたしかに便利で効果的なアイテムですが、それ以上に大切なのは、毎日の食事からしっかりとたんぱく質を摂ることです。
・3食バランスよく食べる
・主菜に肉・魚・卵・豆製品を取り入れる
・食事で補えないときだけ、補助としてプロテインを使う
この「基本に立ち返る」ことが、筋肉や関節の不調、慢性的な疲労、ケガの早期回復に大きく関係してきます。
岡山市で身体の不調や筋肉・関節の悩みがある方は、あいあい整骨院へご相談を!
岡山市あいあい整骨院では、施術だけでなく、食事・運動・生活習慣まで含めたトータルケアを大切にしています。
・回復を早める食生活をアドバイスしてほしい
・筋トレやストレッチと栄養の関係を知りたい
そんな方は、ぜひ一度当院へご相談ください。あなたの身体に合わせた施術+栄養+セルフケアをサポートいたします。