こんにちは。あいあい整骨院の新保院です。
皆様は何かしらのスポーツをされていますか?
スポーツをしている上で様々な怪我をされる方は少なくないと思います。
本日は、スポーツ外傷とスポーツ障害の違い。様々な怪我とは何があるのか。もし怪我をした際にはどうすればいいのか。など患者様の疑問に対して、スポーツでの怪我についてブログを書かせていただきます。
まずスポーツ外傷とスポーツ障害の違いを知っていますか?
・スポーツ外傷とは
スポーツをしている中で起きる突発的な強い外力が体に加わることにより怪我が生じてしまったことの総称です。
例として骨折・脱臼・捻挫・打撲・肉離れ・腱断裂などはスポーツ外傷に分類されます。
・スポーツ障害とは
スポーツにより関節、腱、靭帯など特定の部位に、繰り返し負担が加わり続けることで引き起こされる症状の総称です。
例として投球障害肩(野球肩)、野球肘、テニス肘、ジャンパー膝、オスグット・シュラッター病、シンスプリント、などがあります。
スポーツ障害の主な部位や種類
肩:投球障害肩、棘上筋損傷、SLAP損傷など
肘:テニス肘、野球肘、内側側副靭帯損傷、外側側副靭帯損傷など
腰:腰椎分離症、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離すべり症
膝:半月板損傷、ジャンパー膝、腸脛靭帯炎、オスグット・シュラッター病、靭帯損傷など
足:足底筋膜炎、踵骨骨端症、靭帯損傷、疲労骨折など
これらのスポーツ障害は様々な原因がありこれらを事前に防ぐのもスポーツをするうえで
とても大事になってきます。
スポーツ障害の代表的な様々な原因
肩のスポーツ障害
・投球障害肩
不良な投球動作や投球を繰り返し行うことで肩の痛みが生じ、投球が困難になること。成長期におこる代表的なものはリトルリーガーズショルダーがあり、成人ではインピンジメント症候群などがあります。
・棘上筋損傷
棘上筋とは腱板(棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋)という肩の筋肉の一つ。
なぜ棘上筋の損傷が多いのか?それは身体の構造上、損傷を引き起こされやすくなっています。棘上筋は肩甲骨から始まり上腕骨の大結節というところに付着します。それにより衝突や摩擦により筋線維を損傷してしまいます。
損傷してしまうと痛みとともに肩関節の安定性が低下し、動かしにくさ、引っかかり感(インピンジメント症候群)を引き起こすのが特徴です。
肘のスポーツ障害
・テニス肘(上腕骨外側上顆炎)
中年以降のテニス愛好家に生じやすいとされることからテニス肘と呼ばれています。一般的には、年齢とともに肘の腱が傷んで起こり、病態や原因については十分には分かっていませんが、主に肘の外側(短橈側手根伸筋の起始部)が障害されて生じると言われています。
・野球肘
繰り返しボールを投げることによって肘への負荷が過剰となることが原因です。
肘の外側で骨同士がぶつかって、骨、軟骨が剥がれたり痛んだりします。
肘の内側では靭帯・軟骨・腱が痛みます。肘の後方でも骨・軟骨が痛みます。
腰のスポーツ障害
・腰椎椎間板ヘルニア
椎間板が加齢、繰り返される外力による変性もしくは断裂して起こります。
悪い姿勢での作業や喫煙が原因となることもあります。
腰や臀部に痛み、下肢の痺れや下肢放散痛、下肢に力が入りにくい、などの症状があります。
・腰椎分離症
多くは身体の柔らかい中学生頃に、ジャンプや腰の回旋を行うことで腰椎の後方部分に亀裂が入り起こります。ケガのように1回の怪我で起こるわけでなく、スポーツの練習などで繰り返して腰椎をそらしたり回したりすることで起こります。
一般の人は5%程度に分離症の人がいますが、スポーツ選手では30~40%の人が分離症になっています。
基本的に分離症は10歳代で起こりますが、それが原因となり徐々に「腰椎分離すべり症」に進行していく場合があります。
膝のスポーツ障害
・半月板損傷
ジャンプ着地や方向転換など体重が加わった状態で膝を強く捻ったり、キック動作で膝を急激に伸ばしたりする動作。さらに反復動作でも損傷する可能性はあります。
損傷形態は様々なものがあり、重症度も損傷された場所によって変化してきます。
・ジャンパー膝
ジャンパー膝は膝蓋靭帯炎とも呼ばれ、ジャンプや着地、ダッシュやストップなど急激な動作を繰り返すことによって、大腿四頭筋の収縮に伴い膝蓋腱に強い牽引力が生じ炎症を起こすオーバーユース障害の一つです。ジャンプ、着地を繰り返す競技に多く男性に多いのが特徴です。(バレーボール・バスケットボール・サッカー・陸上・体操など)
特に競技レベルが上がってくる中学~高校にかけて発症リスクが高くなる傾向にあります。
・オスグット・シュラッター病
大腿四頭筋の牽引による脛骨の骨端軟骨の剥離が原因で痛みを伴います。
成長期によく見られ急激に骨が軟骨から成長する時期で、膝を伸ばす力の繰り返しによりこの成長軟骨部が剥離するため生じます。
先ほどお話させていただいたジャンパー膝とよく似ており痛みを感じる場所も似ているので勘違いしやすい疾患です。
足のスポーツ損傷
・足底腱膜炎
ランニングやジャンプ動作などで荷重による衝撃(圧迫力)と強く引っ張られる力(牽引力)の両方が繰り返されると、足底腱膜に大きな負荷が集中して、小さな断裂や炎症が起こりやすくなります。これらの理由のほかに不適切なシューズの使用、足の筋力不足、足の形の変形(扁平足や外反母趾)などがあげられます。
・踵骨骨端症
踵骨骨端症(別名シーバー病、セーバー病)は10歳前後の男児に多くみられるのが特徴。
激しい運動の後に症状が出ることが多く、踵骨(かかとの骨)に痛みがでることが多く痛みを回避しようとしてつま先歩きをするようになることもあります。
発育期の子どもの弱い踵骨骨端部(かかとのアキレス腱が付着している所)に激しい運動などで負荷がかかっている状態でアキレス腱の引っ張る力が持続的に加わることで、踵骨に血流障害が起きたりストレスが集中すると踵骨が壊死したり炎症を起こしてしまうのが踵骨骨端症です。
スポーツ障害が起きてしまったら
1.RICE処置。
R:Rest(安静)
怪我をした際には、まず安静に保つことが大切になります。
安静とはただ横にして寝かせるだけとは限りません。むやみに動かすと悪化してしまう可能性がある為、患部にタオルや添え木などを当て固定します。
I:Icing(冷却)
患部を氷や氷水などで冷やします。患部の体温を下げることで、毛細血管が収縮し、腫れや内出血、痛みなどが抑えられます。ただし冷やしすぎると凍傷になるリスクがあるので注意が必要です。20分~30分冷やし皮膚感覚がなくなったら一度外し皮膚感覚を取り戻します。これを何度か繰り返しましょう。
C:Compression:(圧迫)
患部などに包帯やテープなどを巻き圧迫することで腫れや内出血を最小限に抑えます。きつく圧迫しすぎると血流障害や神経障害を起こしますので、しびれなどが出た場合はすぐに緩めましょう。
E:Elevation(挙上)
患部を心臓より高い位置に保つことで血液が心臓に向かって流れるので、内出血や腫れを防ぐことが出来ます。患部の下にクッションなどを置き出来るだけ心臓より高い位置に患部を保ちましょう。
2.整骨院などの専門家に相談をする。
スポーツにおけるケガでは初期治療がとても大切になります。
初期治療が大事な理由
1.ケガを最小限に抑える為
2.早期復帰
3.パフォーマンス低下の防止
4.再発の防止
「RICE処置は治療ではなくあくまで応急処置なのでケガをした場合は専門家に相談してください。」
まとめ
トレーニング方法や骨の形態(アライメント)、施設環境、練習時間なども原因となる場合もあります。まず自分の身体を良く知ることが大切です。柔軟性、成長度、体力など様々な要因がスポーツ障害を引き起こします。普段からストレッチやアイシング、ウォームアップなどをしっかりとしましょう。
当院では怪我や痛みの出ている所だけでなく患者様に合わせた治療をし、根本的な原因を無くすことで痛みのない生活を提供できるように尽力しています。
また、必要に応じてストレッチやトレーニングもアドバイスを行っております。
スポーツだけに限らず普段の生活で痛みや違和感などでお困りでしたらあいあい整骨院までご相談ください!!