こんにちは。あいあい整骨院大安寺院の中原です。
季節の変わり目に身体のあちこちが痛くなる方に必見!
気温が変化する時期になぜ痛くなるのか?その原因について今回は詳しく書かせていただきます。
寒暖差が原因となる身体への変化とは?
寒暖差の影響で慢性的に患っている症状が悪化することはよく知られています。寒くなったり暖かくなったりすると、体温調節のために交感神経と副交感神経が働きますが、その働きが不均衡になることでいままで治まっていた症状を引き起こされ、悪化することがあります。気温の変化は一種のストレスになり、筋肉に負担をかけます。すると、筋肉を硬直させ肩や腰にある血管や末梢神経を圧迫します。 圧迫された血管の中では、血液の流れが悪くなり、酸素や栄養素が運ばれにくくなることで身体がリラックスできず常に固まった状態になります。この状態で急激に動くと筋肉を痛めてしまいます。
寒暖差からくる身体の不調を予防するためには、自律神経のバランスを整えることが重要です。まずは、十分な睡眠と休息をとり、ストレスを軽減することが大切です。さらに、適度な運動やストレッチを行い、筋肉の疲労を解消することも効果的です。
自律神経のバランスを整えるためには、食生活にも注意が必要です。栄養バランスの取れた食事を心掛け、ビタミンやミネラルを摂取することで、自律神経の働きをサポートすることができます。
腰痛と自律神経の関係とは?
ここでは寒暖差や自律神経の痛みで関係が深い腰痛に関して紹介いたします。
腰痛に悩む人は多いですが、その中の約8割は検査をしても原因不明なものがほとんどです。それには自律神経が深く関わっていると言われています。筋肉のバランスが崩れることで腰に痛みが出るのが筋筋膜性腰痛と言われる疾患です。寒暖差では交感神経が過剰に働いて、筋肉を緩められずに痛みが出ます。
目次
筋・筋膜性腰痛とは
筋・筋膜性腰痛は、腰に過剰な負担がかかり、腰回りの筋肉や筋膜が損傷したり、筋肉の柔軟性が不均等になることで腰の痛みを引き起こす疾患です。 スポーツ時にかかる腰への強い衝撃や、無理な体勢をきっかけに発症するケースが多いですが、重い物を持ったり、長時間同じ姿勢を取り続けたりするなど、通常の日常生活の中で起こることもあるため注意が必要です。また、頭の後ろ~足の裏までの筋肉や靭帯が繋がっているので、その一部が固くなることで動きが阻害されて発症することもあります。主にお尻や足、背中の筋肉が過剰に緊張している場合に起こりやすいです。
好発部位
- 腰と背中の中間くらいで背中の下側ぐらいの位置に感じます
- 腰骨のすぐ近くが痛む。骨が痛いと感じることもあります
- 腰の付け根で仙骨と言われる部分にも痛みが伝わります
- 腰からお尻にかけて痛みと感じる
- お腹の側面に伝わり広い範囲に痛みを感じることがあります
自律神経の機能と身体への影響は?
自律神経には交感神経と副交感神経があり、身体の中で無意識に働いてくれている機能のことです。
交神経は、ストレスや緊張などの外部刺激に対して反応し、心拍数や血圧を上昇させる作用があります。一方、副交感神経は、リラックスや休息状態を司る神経であり、心拍数や血圧を下げる働きを持っています。
寒暖差が大きい環境下では、体温を上げる機能がある交感神経が過剰に刺激されると、筋肉が過緊張してしまうので腰痛をはじめ、二次的な身体の不調が生じることがあり、痛めた場所をかばって悪い動き方をするような癖ができてしまいます。そうすると、痛みが治ってもすぐに身体への負担が蓄積して痛みをぶり返してしまいます。
自律神経を整えるのに必要なこと
摂ると良い栄養素
GABA(γ‐アミノ酪酸)
GABA(γ‐アミノ酸)はアミノ酸の一種で、中枢神経で働く神経物質です。神経の高ぶりを抑える働きがあり、ストレスや運動時に高まる興奮を抑制する効果があります。通常、興奮状態では脳内のアドレナリンが活発になります。GABAはアドレナリンの分泌を抑制することで、自律神経のバランスを整えてくれます。
GABAを多く含む食べ物
発芽玄米、漬物、キムチ、味噌、醤油、なす、かぼちゃ
トリプトファン
トリプトファンは、人の体内では合成できない「必須アミノ酸」の一つです。精神を安定させて記憶力や集中力を高め0、不眠の解消に効果があると言われています。
トリプトファンを多く含む食べ物
レバー(牛、豚、鶏)、小麦胚芽、牛乳、チーズ、バナナ、大豆、アーモンド、マグロ、カツオ
ビタミンB群
ビタミンB群は自律神経を整える効果があり、中でもビタミンB6、B12を含む食べ物が重要です。
ビタミンB6は交感神経の興奮を抑える作用のあるセロトニンやGABAの生成に必要な栄養素です。
また、ビタミンB12は神経細胞の膜、つまり自律神経の材料となるビタミンです。また、細胞の遺伝情報や脂質の合成にも関与し、神経細胞の機能を正常に保つ働きがあります。
ビタミンB6:レバー、カツオ、マグロ、肉類
ビタミンB12:カツオ、サンマ、貝類、レバー、納豆、もやし、チーズ
ビタミンC、E
自律神経の乱れにより交感神経が優位に立った状態では、活性酸素が体内に溜まり副交感神経が弱るため、免疫力が低下してしまいます。そこで、活性酸素を減らす作用のあるビタミンC、Eを含む食べ物がおすすめです。
ビタミンC、Eを多く含む食べ物
ビタミンC:果物類、野菜類、イモ類
ビタミンE:ナッツ類、かぼちゃ、マグロ、うなぎ
カルシウム
カルシウムには、脳神経の興奮を抑える作用があります。体内のカルシウムの99%は骨や歯に存在しますが、残りの1%は血液中に存在しています。この血中カルシウムは神経の伝達が正常に行われるように保つ働きや、緊張や興奮を抑えてストレス緩和に役立っています。
血中カルシウムが少なくなると、骨のカルシウムを溶かすことで濃度が保たれるため不足することはありませんが骨からの溶出が多くなると骨がもろくなり、骨粗しょう症や骨折のリスクも上がるため、カルシウムを多く含む食べ物も積極的に摂るようにしましょう。
適度な運動
運動には自律神経を整える効果があるといわれています。適度な運動は、自律神経の調整機能を高め、ストレス発散につながるためです。より高い効果を得るためには激しい運動を行うのではなく、ウォーキングやスイミング、ヨガなど軽めの運動をリラックスした状態で行うのがおすすめです。運動が苦手な人でも簡単に短時間で運動効果が得られる加圧トレーニングも実施しておりますので、興味のある方はお気軽にお電話ください。
良質な睡眠
睡眠中は副交感神経が優位に働き、細胞の修復や免疫機能の維持・調整などが行われています。寝つきが悪かったり、夜中に何度も目が覚めるなど睡眠の質が低下すると副交感神経がうまく作用せず、自律神経のバランスを崩すことになります。
自律神経を整えて良質な睡眠をとるためには、就寝の2時間ほど前から環境を整えるのがおすすめです。また、スマートフォンなどの強い光は交感神経を高めるため就寝前の使用は控えましょう。
入浴でリラックス
入浴はシャワーだけですまさず、ゆっくりと湯船にもつかりましょう。お湯につかることでリラックスし、副交感神経を優位にします。また、入浴でリラックスした状態になると、ストレスも解消されます。
入浴の際、熱すぎるお湯は交感神経を刺激し自律神経を乱す恐れもあるため、適温を意識しましょう。38~40度のお湯につかると血流が良くなり、新陳代謝が促されることで疲労回復にもつながります。
あいあい整骨院での施術
身体の不調は普段の無意識な姿勢から現れることがあります。寒暖差により身体が前屈みになる、座っていると背中や腰に力が入る、寒さで体が震えて筋肉が強張るなどの無意識に行っている身体の反応が痛みを引き起こす原因になります。筋肉の強張りは時間経過ではなかなか緩まず、ストレッチでもしっかりと筋肉の状態を把握して伸ばさないといけないので自分で身体のケアをするのは難しいです。ですが、当院では、筋肉や骨の歪みを整えるトータルバランス療法や自律神経を整える鍼治療を行っており、短期間でお身体の回復へ導くことができます。
鍼治療では交感神経が優位になってばかりいることで起こる自律神経の乱れを整え、副交感神経のスイッチをオンにしる効果が期待できます。
鍼を刺すことで血管を広げて血流増やす効果があるからです。鍼の施術中にお腹が鳴ったり、よだれがたれたり、眠くなる事がありますが、副交感神経が働いていることによる現象ですのでご安心ください。
自宅で出来る身体のケアの仕方
ストレッチ
大殿筋ストレッチ(お尻の筋肉)
1.片膝を曲げる
2.曲げた膝を両手で包む
3.曲げた膝と反対側の胸に近づけるように引っ張り上げるように伸ばします
広背筋ストレッチ
- 両手を万歳します
- どちらかの手首を掴みます。
- 前側に倒れるイメージで手首を掴んでいる側に倒れます
大胸筋ストレッチ
- 肘を90度にして壁に付ける
- 片足を一歩出す
- 身体が壁に向かないようにしながら胸を壁に近づける
腹筋ストレッチ
- うつ伏せになる
- 両手を伸ばして身体を持ち上げる
- 深呼吸をしてできるだけ身体の力を抜く
まとめ
いかがでしたでしょうか?
気温が変化する時期は身体に不調が出やすいため、健康的に過ごせるようにご自宅でのストレッチを行っていただき、楽しい日々を過ごしていただければ幸いです。
また、あいあい整骨院ではほかにも皆さまのお役に立てる情報を数多く揃えておりますので、今後もお伝えしていきたいと思います。
分からないことやお身体で困っていることがありましたら、いつでもお気軽にご相談してください。