岡山市南区にある、あいあい整骨院新保院の大山です。
今回は皆さんの体には必ず付いている「筋肉」について作用や役割などについて詳しく書いていこうと思います。
〈横紋筋 平滑筋〉
人間の体には「横紋筋」「平滑筋」と大まかに2種類の筋肉が存在します。それぞれ役割が違っておりまずは、その違いについて説明していきます。
・横紋筋
横紋筋には「骨格筋」「心筋」の2つが存在しています。
骨格筋は姿勢を一定に保ち、身体を動かしている一般的に筋肉と呼ばれるのがこの骨格筋です。
心筋は心臓を構築する筋肉で心臓以外には存在しません。
・平滑筋
平滑筋は内臓や血管の壁に存在し、緊張を保ち収縮によって内臓や血管の働きの維持を行なっています。
骨格筋は運動神経支配で自分の意思で動かす事が出来ますが平滑筋や心筋は自律神経支配で自分の意志では動かす事ができません。
骨格筋のように自分で動かすことができる筋肉を「随意筋」、自分の意思で動かす事ができない平滑筋や心筋を「不随意筋」と呼びます。
〈筋肉の特徴について〉
骨格筋には2種類の繊維が存在しており、それぞれ遅筋、速筋があります。
・遅筋の特徴
遅筋には酸素を蓄えるミオグロビンというタンパク質が多く含まれており、赤い色をしており赤筋とも呼ばれます。
酸素を沢山蓄えている為、エネルギーを多く作り出す事ができます。
収縮スピードは遅く、瞬時に大きな力を発揮する事はできないですが、繰り返し収縮しても疲れにくく長時間同じ程度の力を発揮し続ける事ができ、歳を取っても衰えにくい筋肉です。
遅筋を持つ魚で例えるとマグロやカツヲといった長距離タイプの魚に多いです。
・速筋の特徴
速筋は白っぽい色をしているので白筋とも呼ばれます。収縮スピードが速く、瞬時に大きな力を発揮する事ができます。
20歳前後から速筋の萎縮が始まってくると言われており、衰えるのが速い筋肉です。
速筋をもつ魚で例えると獲物を捕らえる時や、敵から素早く逃げる時に動くヒラメが速筋です。
〈筋肉の7つの役割〉
- 身体を動かして姿勢を保持する。
あらゆる運動や姿勢の保持を担う骨格筋。2つの骨と骨を繋ぐようにして付着していて、姿勢やバランスを保ちます。
②血液循環のポンプの役割を果たす。
骨格筋が収縮する事により、血管が収縮して血液を心臓へと戻します。
心臓から最も遠い足に巡ってきた血液を心臓に押し戻す時に重要な役割を持つのがふくらはぎ(腓腹筋)です。
腓腹筋はその働きから「第二の心臓」とも呼ばれています。
③衝撃の吸収と血管、臓器の保護
外部の衝撃から体を守るのも筋肉の役割です。
筋肉は内臓や骨などを衝撃から守ってくれていて筋肉で覆うことにより血管や臓器を守っています。
④代謝を上げる。
人間は常に体温が36度〜37度に保たれているようになっています。
身体の熱産生の6割を筋肉が占めており、熱を発生させる事により寒い環境下でも体温を一定に保つ事ができます。
生命維持という点でも筋肉は重要な役割を持っている為筋肉は常にエネルギーを消費しています。
その主なエネルギーの源は糖質と脂質です。
筋肉が多いとこの熱の発生量も増える為、代謝がアップしてメタボリックシンドロームなどの生活習慣病の予防にも繋がります。
⑤免疫力を上げる。
筋肉は免疫力にも関係していてリンパ球を始めとする免疫細胞は、グルタミンというアミノ酸によって活性化され、このグルタミンは筋肉内に多く蓄えられている事から、筋肉が減ってしまうと免疫機能が低下します。
⑥ホルモンの産生。
骨格筋が産生するホルモンの役割には筋肉や骨の形成や再生、抗炎症作用、糖質や脂質の代謝などがあります。
⑦水分を蓄える。
人間の体の中で最も水分を蓄えているのは筋肉です。
筋肉が少ない人は水を飲んでも体に水分を蓄える事が難しく、脱水症状を起こしやすくなります。
筋肉量が減りやすい高齢者の方は体の中の水分が5〜10キロほど水分が減っている状態なので毎年、年配の方で熱中症を発症する事が多いです。
〈筋肉を鍛えるメリット〉
筋トレをする事で得られる効果としては筋肉自体が大きくなる(筋肥大)、筋肉の数が増える筋繊維の増加です。
大きくなったり増えたりする事によって筋力や持久力が向上します。
同じ運動や動作でも筋肉があると楽に行え、長時間行う事が可能になります。
そして、筋肉で鍛えてほしい部位は「体幹」「下半身」です。
体幹の鍛えてほしい理由は腰痛の予防、改善に役立つという点です。
腰痛の原因の一つに筋力低下があります。
体幹の筋力が低下する事により姿勢が崩れて腰にかかる負担が支えきれなくなる為です。
また、体幹の筋力低下は腰痛だけでなく上半身や下半身の怪我の原因にも繋がります。
腰痛や怪我の予防、パフォーマンス向上の為にも体幹の筋力の向上は必要不可欠と言えます。
〈自宅で試して欲しい体幹トレーニング〉
[プランク]
プランクは腹筋や背筋、腕や肩など上半身を全体的に鍛えます。
・引き締まったボディラインを作る。
・インナーマッスルが鍛えられ姿勢改善。
・バランス感覚を養いスポーツパフォーマンスの向上。
などの効果が期待されます。
[サイドブリッジ]
サイドブリッジでは腹斜筋、腰方形筋、中殿筋を鍛える事ができます。
腹斜筋を鍛える事で脇腹の筋肉を鍛える事ができ、ウエストラインの引き締めやくびれを作る効果が期待できます。
また、骨盤に繋がる中殿筋や腰方形筋を鍛える事で骨盤の位置を正常に保つ効果も期待できます。
[バックブリッジ]
バックブリッジでは脊柱起立筋、大殿筋を鍛える事ができます。
脊柱起立筋を鍛える事で姿勢を維持するのが楽になります。
大殿筋を鍛える事でお尻(大殿筋)周りの脂肪燃焼効果が期待できます。
上記のトレーニングを自宅で20秒×3セットずつ試してみてください。
もしも、ご自宅でするのが辛い、やる気が起きないという方はあいあい整骨院にあるEMSをお試しください。
EMSとはelectrical(電気的)muscle(筋肉)stimulation(刺激)の頭文字を取った略称です。
つまり電気刺激で強制的に筋肉に収縮運動を行う器機です。
これによりインナーマッスルとアウターマッスルの両方を効率的に刺激して運動の補助を行います。
1秒間に5回。30分間で9,000回の腹筋運動に相当します。
低周波治療機の電気と比べてピリピリ感などの皮膚抵抗が少なく痛みが少ないです。
・インナーマッスル(深層筋)
身体の奥の方にあり姿勢を細かく調整し関節の位置を正常に保つ働きがあります。主に脂肪を燃焼させる赤筋が多い。
[主な筋肉]
脊柱起立筋、腸骨筋、大腰筋など。
インナーマッスルは姿勢保持に重要な筋肉なので姿勢保持筋とも呼ばれます。
・アウターマッスル(表層筋)
身体の表面近く浅い場所にあり、運動を行う際にパワーを出す筋肉。
主に糖を燃焼させる白筋が多い。
[主な筋肉]
上腕二頭筋(力こぶ)、大胸筋、大腿四頭筋(太ももの筋肉)
もし、興味がある方は体験からできますので一度あいあい整骨院にご連絡いただけたらと思います。
〈最後に〉
今回は筋肉について詳しく書かせていただきました。
筋トレや体幹トレーニングで筋肉を鍛える事で姿勢の維持や精神的にも良い効果ができますので試してみてください。
トレーニングもやり過ぎてしまうと怪我にも繋がる場合もあるので適度に行いましょう。
痛みやトレーニングについて知りたい方はあいあい整骨院へお越しください!