岡山市南区にあるあいあい整骨院新保院の大山です。
高齢の方や女性の方が痛めやすい変形性膝関節症について原因や症状や予防法について詳しく書いていきます。
変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症とは大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)が接している膝関節が加齢や体重増加などの影響から膝関節の軟骨がすり減り、膝に強い痛みが生じるようになる病気です。
炎症によって関節液の分泌量が増え、いわゆる「水がたまる」という状態になるのも特徴の1つです。
中年以降の男女に現れ男女比が1:4で女性に多く発生します。
目次
原因
加齢
関節の中にある軟骨に栄養を供給する「ヒアルロン酸」が加齢とともに減少していくことで軟骨が傷つきやすくなると言われています。
太り過ぎ
人が歩く時には体重の3倍の負担が膝にかかります。例えば体重60キロの方だと180キロの負担が膝関節にかかっている事になります。体重が重いほど膝にかかる負担が大きくなり軟骨や半月板が傷つき発症しやすくなります。
姿勢
猫背など歩く姿勢が悪い場合には、普通の姿勢で歩く時よりさらに膝への負担が大きくなり、発症しやすくなります。また、日本人に多いO脚は膝の内側に体重がかかることが多くなり内側の軟骨が傷つき痛みが発症します。
運動不足
運動不足で脚の筋肉が衰えてきて体重を支えれなくなり膝に大きな負担がかかります。
膝の関節でクッションの役割をしている軟骨が傷つき、膝を動かしたときの衝撃が吸収できにくくなって痛みが発症します。
性別
女性に多く発症する事が分かっており、理由が明らかになっていませんが、閉経やホルモンバランスなども影響していると考えられています。
女性ホルモン
軟骨の形成には女性ホルモンの特に「エストロゲン」の働きが必要と言われており、女性は中年以降閉経を迎えるとエストロゲンの分泌量が減少して変形性膝関節症になりやすいとされています。
筋肉量
女性は男性に比べると膝の筋肉量が少ない為、より軟骨に負担がかかりやすく、擦り減りやすい状態にあります。
変形性膝関節症の各段階の症状
初期症状
起床後体を動かし始めた時や起き上がり動作時、歩き出そうとした時になんとなく膝がこわばる、重くて動かしにくい、はっきり分からないような鈍い痛みを感じるなどの自覚症状が現れます。
しばらく体を動かすと自然と痛みが治まる為、気にならないことがあります。
もう少し症状が進むと正座や階段の上り下り、急な方向転換した時などに痛みを生じるようになります。
中期症状
中期になると休むと治っていた膝の痛みがなかなか消えなくなります。
正座や深くしゃがみ込む動作、階段の上り下りなどが痛みで困難になります。
関節内部の炎症が進むため、膝が腫れて熱感も生じます。関節液の分泌量が増えるにしたがい膝の変形が目立つようになるほか、関節がすり減って摩擦が大きくなるため歩くと軋むような音がします。
末期症状
関節軟骨がほとんどなくなり、骨同士が直接ぶつかるようになります。
この段階になると初期、中期で見られた症状がすべて悪化して、普通に歩いたり座ったりしゃがんだりするのも困難になります。
日常生活にも支障をきたし行動範囲が狭まるため精神的な負担も大きくなります。
変形性膝関節症にならない為の予防
ある程度年齢を重ねたら、膝を酷使しすぎないようにする事が大切です。
具体的には。
・トイレは洋式を使用する。
・正座をしないようにする。
といった事が挙げられます。
膝を痛めない正しい歩き方のポイント
ポイント1
「真っ直ぐ前を見て歩く。」
顔を上げて前を見て歩く事で「前傾姿勢」を予防します。
ポイント2
「下腹部に力を入れる。」
下腹部の中央に少し力を入れて歩く事で背筋が伸びやすくなります。
ポイント3
「前に出す足は真っ直ぐ伸ばす。」
膝を曲げたまま前に出すと筋肉をうまく使えてないので膝の負担が大きくなります。
ポイント4
「歩幅は身長−100cm」
通常歩幅は身長−100cmと言われており、膝を伸ばして歩く事で歩幅は広がり、有酸素運動としての効果もアップします。
ポイント5
「軽く腕を振る」
腕を振る事により足が前に出やすくなります。そのため腕を振って歩く事で膝への負担軽減に効果的です。
こんな歩き方の人は要注意!
膝に負担のかかる歩き方にはいくつかパターンがありますが、ここでは変形性膝関節症の人でよく見られる好ましくない歩き方の例を紹介します。
(1)身体が左右に揺れる「トレンデレンブルグ歩行」「デュシェンヌ歩行」
お尻の筋肉である中臀筋、小臀筋は股関節を安定させる役割があります。それらの筋肉が筋力低下を起こすと歩行時に支えきれなくなり身体が左右に揺れるような歩き方になります。
トレンデレンブルグ歩行とは片足を上げた時に軸足とは反対方向に骨盤が下がってしまう歩き方のこと。
デュシェンヌ歩行とは骨盤が下がらないように軸足側に傾ける歩き方を言います。
文章での説明だと分かりづらいかもしれないですがどちらも左右に体が揺れ、真っ直ぐスムーズに歩く事が困難な状態です。
あいあい整骨院での治療法やメニュー
あいあい整骨院での変形性膝関節症に対するメニューはあいあい整骨院オリジナルの「トータルバランス療法」と「EMS」です。
トータルバランス療法でお身体全体の歪みや姿勢などを評価して矯正を行い、硬くなっている筋肉に対して手技や電気治療機器でアプローチを行い早期治癒に導きます。
痛みがなかなか取れない、痛めないために予防したい方は膝周りの筋肉(大腿四頭筋)などの筋力不足が考えられますのでその箇所に「EMS」を行います。
EMSとはelectrical(電気的)muscle(筋肉)stimulation(刺激)の頭文字を取った略称です。
つまり電気刺激で強制的に筋肉に収縮運動を行う器機です。
これによりインナーマッスルとアウターマッスルの両方を効率的に刺激して運動の補助を行います。
低周波治療機の電気と比べてピリピリ感などの皮膚抵抗が少なく痛みが少ないです。
EMSを行う事で運動不足で使えていなかった膝周りの筋肉を電気の力で強制的に動かして使えていない筋肉を使えるようにしていきます。
大腿四頭筋を鍛えることにより膝周りの支えができるようになり痛めにくくなり予防に繋がります。
もし、興味がある方は体験からできますので一度あいあい整骨院にご連絡いただけたらと思います。
電気が苦手な方はこのトレーニングを試してみてください。
・パテラセッティング
パテラセッティングとは膝下を押し付ける運動の事です。
膝下にバスタオルやクッションやボールなどを挟み、それを床面に向かって押し付けるトレーニングです。
膝関節周りの大腿四頭筋と膝裏の筋肉(膝窩筋)に柔軟性と筋力を低負荷にて鍛える事ができます。
最後に
今回は変形性膝関節症について原因やトレーニング法などを詳しく書かせていただきました。
膝の痛みで少しでも気になるようであれば一度お身体の状態を見させてください。もしかすると変形性膝関節症や他の膝周りの症状が出ているかもしれません。放っておくと重症化してしまい外科的手術などの適応になってしまうので重症化してしまう前に根本的に治していきましょう。
あいあい整骨院では「完治」「根治」「予防」を目指してお身体の状態を改善していきます。
少しでも気になる箇所があれば「あいあい整骨院」へご連絡お願い致します。